俺の最大の修羅場は、
元彼女の死亡と
そのせいで
元彼女の婚約者に
訴えられかけたこと
俺と元彼女は、
地元の高校での同級生だった
俺の地元は
けっこうな田舎で、
みんな必ず
東京の大学に行くんだって
口々に言っていた
そんなことを言いながら、
たいていの奴は
地元から離れず、
電車で行ける地方大学
行くんだけどね
でも、多少頭も良くて、
父親が公務員していたので
金銭的にも恵まれていた俺は
東京へ出ることにした
残念なことに
元彼女は地元に残るので
遠距離恋愛と
なったんだけど、
ありがちなことに
しだいに疎遠に
なってしまった
結局、
3年で遠距離恋愛はおわり。
正月に帰省した時、
友達にもどろうって
言い合って
恋人関係は円満解消
それから
さらに6年経って、
俺は大学を出ても
地元に戻らず、
社会人として
東京で働いていた
彼女もできず、
ヒイヒイ言いながら仕事をして、
狭くてさびしい
マンションの部屋に
戻る毎日
そんな金曜日の夜に、
次ページへ続きます