
俺が高校生の頃の修羅場。
そのときは夏休みで、
異常気象だとか猛暑だとか
騒がれるほど暑い年だった。
ある日、クーラーの効いた部屋で
菓子食いながら漫画読んでたら、
友達の石田(仮名)から着信がきた。
石田は学校の友達で、
別に変な所もないフツーのいい奴だった。
姉が一人いて、多分2歳違いくらい
だったと思うけど、年頃だったし
そんなに話したりはしない
仲だったらしい。 電話に出て
「もしもし石田?どうした?」
と聞くと、
「あの……ちょっとなんか……」と
石田の歯切れの悪い声が聞こえた。
遊びの誘いだと思ってたので、
「え?なに?今なにしてんの?」
と聞き返すと、
「いやなんか……部屋で……姉ちゃんが……」
とか言ってる。
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