あるとき知らない夫婦が
母方の親戚と名乗って面会に来て、
週末や長期休暇に彼らの家に行くようになった。
例の夫婦の子供になるかどうか聞かれて、
恥ずかしくて
「どっちでもいい」
って言ったのは覚えてる。
しばらくしてもう施設に
戻らなくていいと言われて、
多分時期的にはその頃に
縁組の審査が通ったんだろうな、
俺は何もしてないけど、
気づいたら実両親の名字になってた。
俺にとっては物心つく前に別れた
実両親は初対面の赤の他人で、
養父母=生みの親だと思ってたので
結構荒れた気がするし、
思春期には実父と何度も
殴り合って実母も泣かせたw
問題は最初の養子縁組が
特別養子縁組の制度を利用、
次が普通養子縁組の制度を
利用したことと
俺がそれを知らず、
また実両親も自分たちが
血縁上の親だと明かさなかったこと。
養父母は、
最初は完全に実子として育てるつもりで
実両親と俺の縁を切るためにそうしたんだと思う。
実両親との縁組では、
法律上赤の他人同士の縁組だし、
年齢的にも普通養子しかだめだったらしい。
やむをえない事情とはいえ一度は
俺を捨てた(実母の言葉)ので、
血縁上の両親だと名乗るのに
躊躇いがあったのかなーなんて思う・・・
俺の記憶に実両親が
一切残ってなかったこともあるし・・・
客観的に見たら・・・
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