交通事故にあった。
見通しの良い
田舎道の交差点で、
原因は相手の信号無視。
俺の座る運転席に
猛スピードで
突っ込んできたのは、
趣味の悪いスーツを着た
50代くらいのオッサンだった。
幸い右腕と右足を
骨折した他は命に別状はなく、
額から流血したものの意識も
ハッキリしている。
ただパニックになった俺は
アコーディオンのようになった
マイカーの中で
何をするでもなく
ただ痙攣を繰り返していた。
オッサン
「おいバカ危ねーだろが!
ワシの車どうしてくれんじゃ!」
全損した車内で
うずくまる俺に罵声を
浴びせたオッサンは、
元気に車を降りると
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