昔、
人間観察が楽しくてしょうがなく、
観察趣味が高じて
会社が終わってから
飲み屋にバイトに出ていた。
キャバ系は
若いDQNが来るので
つまらんなと思い、
対象年齢高めの
スナックをチョイス。
それなりに
ニヤニヤしながら
仕事していたある日、
えらい人相の悪いおっさんが
肩を揺らしながら入ってきた。
いつものように
指関節の欠損チェックで
そいつの粗相の回数を
数えてみようと思ったら
揃っているので
(中身はまともな極道かも)
と思い様子見しながら接客。
しかし二言目には
「ワシら渡世人は~」
「○○組の誰それ知ってるか?」
を連発するので小物と断定、
生ぬるく受け流す。
そうこうしているうちに
おっさんにアフターに誘われた。
しかし次の日も朝から仕事だし
筋者であることを公言しないと
酒も呑めないような
小物に用はないので
「やー、
今日はしんどいので帰ります、
ごめんなさい(キャ」
と丁重にお断り。
するとおっさん、
何を思ったのか
「お前、ワシのことを裏切るつもりか」
と言ってきた・・・
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