
地震が起こった日、
同棲している彼女は
バイト先(九州)にいて、
俺は仕事で本州に来てた。
俺がいたところも揺れたけど、
震度3ぐらいで
おー揺れたなー程度だった。
しかし、ニュースで
熊本が震源地で九州は
揺れが強いと知って
すぐ彼女に連絡した。
電話は繋がらなかったから
LINEで大丈夫?
と聞いた。
30分もしないうちに、
「大丈夫だよ」
ときた。
俺は次の日、
早めに仕事を切り上げ
九州の会社に戻り
家へ急いだ。
彼女は家にいて、
予定よりも
早く帰ってきた俺に
驚いていたが
嬉しそうにしてくれた。
地震の話で
持ちきりになり、
彼女はバイト先に
いたからビックリしたけど
人が周りにいてよかったー。
と言った。
俺は、
そばにいてやれなかったことを
謝ったが
彼女は仕事だから
仕方ないよって笑ってくれた。
その日はゆっくり
二人で寝ようとした夜中、
ピーピーピーと
あの音が鳴ったと思ったら揺れた。
俺は彼女を抱きしめ
揺れがおさまるのを待った。
その後も余震が続き
なかなか寝付けなかった。
幸い、うちの地域は
倒壊することはなかったけれど
一日に数回余震が続いた。
俺は彼女が心配だったけれど、
仕事は休めるわけもなく
彼女に謝りつつ仕事に行った。
次ページへ続きます