
…思い返すと自分の行動にイライラするけど。
仕事帰りの夕方。駅に向かう途中。
盲目らしい男性が白い杖で
点字ブロックを辿りながら勢いよく歩いていた。
俺は見えてないのに確りした足取りで
凄いなとか思いながら眺めてた。
そして、少し行ったところの信号。
この時は赤になったばかりだった。
この信号は音が鳴る仕様。点字ブロックも続いている。
そこで急に男性の前に割り込んだ高校生らしい男子。
当然、ぶつかる。
男性が軽く謝罪し、男子もボソリと謝罪はしたようだった。
しかし、俺はイラっとした。
急に出てきて点字ブロックを塞ぐなよって。
でも、男子の前を見てみると母親と小さな子供がいた。
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