
それは合意の上でのことでした。
僕の名前は菅原K。
函館にある中学校の、
理科の教師になって三年目。
まだまだ新米です。
昨年の夏、
北海道の教育委員会主催のセミナーに
理科主任の佐藤M先生と
出席することになりました。
佐藤先生は43歳、
美人ではないけれど細身で明るい性格で
生徒達にも同僚の教師達にも人気があります。
頭も良くて包容力があるというか、
誰の意見でも真っ向から否定することはなく、
理解しながら的確なアドバイスを下さる点は
新米教師の私としても
見習わなくてはいけない点だと思います。
それに学校ではいつも白衣を着ていますが
佐藤先生が実はすばらしいプロポーションの
持ち主であることは僕は知っていました。
セミナーは室蘭のセミナーハウスで
三日間にわたって行われ、
三日目の夕方にはいちおう閉幕したのですが、
道内でも遠くから来ている人はもう一泊泊まり
その日の夜打ち上げパーティーをやることになりました。
一次会の後、他の先輩先生達は
室蘭の町へと繰り出して行きましたが、
僕と佐藤先生は彼女の部屋で
飲み直すことにしたのです。
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