その後、何とか立ち直り、
まったく別業種の会社に就職した。
そこで今の妻と出会い結婚、
子供も授かる事が出来た。
しかし年収は今でも
600万弱と
当時の年収の半分にも届かない。
あのまま
元の会社に勤めていたら…
と思う局面は今でもよくある。
しかし、
俺の失ったのは
金だけでは無かった。
A親の末路を聞かされた時から、
夢の中に、Aが出てくる様になった。
Aは何も言わず、
恨みがましい目で、
じっとこっちを見つめているだけ。
Aにじっと見つめられ、
凄まじい恐怖で叫ぶ所で、
目が覚める…
年に一度は、
必ずそんな悪夢を見るようになった。
子供を授かってからは、
Aの両親、
子供が小学校に入る時には
会った事もないAの妹が
夢の中に登場するようになった。
彼らは俺をぐるりと取り囲み、
ひたすら俺を恨みがましい目で見つめ続ける…
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