多分責任問題に
なりたくなくて
必死に隠蔽したんだと思う、
後から俺達の親も
問題の収集に
奔走していたと聞いたので、
お礼に高い酒を買ったりしてあげた。
俺の親父と
10万円ぐらいするワインを
一晩で空けて語り合った夜は、
今でも俺の大事な思い出の一つだ。
その後、
大学に進学、卒業した俺は、
とある証券会社に就職した。
チーマーや
ワルは卒業した俺は、
ただの証券マンとして
普通に働いていたんだけど
ある日訪問した客の苗字や顔に、
どうにも覚えがあった…
客の相手をしながら
必死に記憶を掘り返して…
思い当たった。
そう、客はAの父親だった。
俺は知らず知らずの内に、
Aの親を顧客としていたのだった…
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