もう信じることなんか出来ない。一緒にも居たくない」
そういうと朝青龍は寝室に閉じこもってしまった。
またおんおん言って泣いている。
ときどき鼻をかむぢーーーーーんて音と
息が荒いブヒーブヒーとだけ聞こえていた。
朝両親は、出てこない朝青龍をよそに、
「離婚には反対しない。
それだけのことをあいつはしたのだから。
あいつとは絶縁する、
甘やかして育ててしまったかもしれないが、
人としてやってはいけないことはしっかり教えてきたはずだ。
ただ、あいつの働き口が決まるまでうちに置いても良いだろうか?」
と朝父は言った。
朝母からはお願いしますと頭を下げられた。
断る理由もないので、
「それでいいですよ。
俺が頼りなかった面もあります。すいませんでした。」
と俺も謝罪した。
朝母はまた泣いていた。
夕飯は朝両親と俺だけですしを食いに行った。
朝両親がおごってくれた。
「お詫びとかのつもりじゃないから」
と言われた。
「ただ君の親として、
落ち込んでいる息子を元気付けようとするのは当たり前なんだ」
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